
1993年(平成5)5月10日発行の有隣堂社報に、「築地外国人居留地」をテーマにした座談会の記事が掲載されている。
その座談会で、松信泰輔社長が、次のように、清水正雄氏を紹介している。
「1858年(安政5年)に締結された安政五ヶ国条約によって横浜が開港され、江戸が開市されることになったわけですが、政情不安から築地・鉄砲洲に外国人居留地が設置されたのは、江戸が東京と改まってからの1868年(明治元)でした。横浜に外国人居留地ができてから約10年後のことになります。
1899年(明治32)の条約改正まで、これらの限定された地域には、異国の生活文化が移入され、わが国にさまざまな影響を与えてきました。現在ではわずかに記念碑が当時をしのぶよすがとなっているのみですが、それだけに資料収集と保管の重要性が高くなってきております。
きょうご出席いただいております清水正雄さんは、築地居留地のあった明石町に40年間お住まいになり、同地に本社を持つ建設会社の役員をお勤めでいらっしゃいました。
昭和53年頃、中央区がかって運上所のあったあたりに区民館を建てることになった機をとらえて、有志の方々と共に資料室をつくることを区に強く働きかけ、町会が運営するという条件で、一階を資料室として使用する許可を得ることに成功されました。
平成元年にオープンして以来、ボランティアとして企画展や資料の収集に当たってこられ、その傍ら築地居留地研究会を主宰しておられます。」
清水正雄氏は、2004年(平成16)11月20日発行の「築地居留地」第3号「あとがき」で次のように挨拶されています。
「江戸時代までは島国として孤立してきた日本にとって、新しい国際的なアイデンティティを吹き込んだ居留地の歴史は、重要な歴史の一頁であって、現在も深く根を下ろしていると思います。
当研究会は平成2年に発足してより、数多くの研究者により夫々貴重な歴史を調査研究発表して頂き、それなりの成果を得られたものと思います。
居留地の研究はまだまだ途中でありますが、ここにいたり事務局を担当する小輩としては、高齢のため四足の自由がままならぬ境涯となり、第3号を以ってこのシリーズの幕引きとせざるを得ない心境に至りましたことは、誠に申し訳なく残念千万に存じます。
将来また何らかの形で継続されることを密かに念願しつつ、後髪を引かれる思いで第3号を以って閉刊とさせていただきます。
長い間ご支援頂いた皆様方のご厚情に対し、改めて御礼申し上げます。多謝。」
そして、更に2年の年月が過ぎ去り、清水正雄氏の引退と共に、「築地居留地研究会」も消滅するのではないかと危惧されるようになってきました。
このような経緯を踏まえて、
「築地居留地研究会」をNPO法人として再組織し、研究発表の場を継承していきたいと考えます。
趣旨に賛同し、ご参加いただける方はご連絡下さい。
NPO法人本部事務局東京都中央区明石町1番7-603号
TEL&FAX:03-3546-5054
活動概要1.定例研究会・交流会開催
2.研究誌「築地居留地」発行
会員募集個人会員:入会金 1,000円、年会費 1,000円
法人会員:入会金 5,000円、年会費 5,000円
会費は、下記「ゆうちょ銀行総合口座」にお振込み下さい。
口座名義:特定非営利活動法人築地居留地研究会
口座記号番号:記号10130 番号81139321